By | 2015年5月20日

2本のゾンビ映画を配給するにあたって
西田宣善

『ニート・オブ・ザ・デッド』は、監督の南木顕生さんから撮影前に話は聞いていた。現場は行かなかったが完成してすぐに、「配給を頼みたいから見せに行く」と言われたが、大きいスクリーンで見たかったので、完成試写で見せてもらい、配給を引き受けることにした。その後、南木さんと一緒に劇場を回ったりしたが、うまくいかないまま、彼の急死という事態を迎える。南木さんとは他にも一緒にやるはずの企画があり、そのうちの一つは今も進行中である。

喫緊の課題は『ニート〜』をどうにかすることだった。生前は一本立てで、トークショーを毎日やるという企画だったが、これは監督があってのもの。38分の一本立てでは難しいので、併映作品を探すことになった。

いくつかの作品を検討した末に行きついたのが、木部公亮監督の『遺言』だった。ゾンビ映画という共通点もある。木部君は私が専門学校で教えていた時の教え子で、彼が授業中に持ってきたペラ1枚の企画書が『トカレフ2010 運命の撃鉄』としてプロデビューした。その後、いくつかの短編を自主で撮っていて、その2作目が『遺言』だった。私はこの映画、出演者として現場に入った。特殊メイクをしたゾンビの役で。現場には木部君と同じ学校の卒業生もいて、「よく先生がこんな役をされましたね」と同情なのか哀れみなのか不明の言葉をかけられた。地面が濡れて下着がビショビショになって、皆で帰りに温泉に行ったが、よもやこの映画をその後配給するなんて、思いもよらなかった。

2作品のコンビネーションや共通点については、ご覧になった方の何人かからお聞きした。今後、感想ももっと出るだろう。私の仕事は2本の映画をより多くの人に見せること。南木さんが遺された企画、若い木部君とのいくつかの企画を実現することである。

写真『遺言』より 射殺されるゾンビ役の筆者(左)

写真『遺言』より 射殺されるゾンビ役の筆者(左)


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