By | 2016年11月21日

*久々の更新です!佐々木浩久監督のこと  西田宣善

 佐々木浩久監督と初めてちゃんとお会いしたのは今はなき渋谷パンテオンだった。しかし、お会いするなり、佐々木さんは「いや、前に会ってますよ。鈴木(昭彦)さんのスタジオで」。
 『冬の河童』の仕上げの時か何かであろう。僕が宣伝を担当することになった『発狂する唇』はパンテオンでの東京国際ファンタスティック映画祭がお披露目だったのだが、この残酷ホラーにカンフー、コメディ、唄などを織り交ぜた怪作に観客はどよめいて、大拍手を送った。その後、「映画秘宝」などカルト系雑誌の応援もあって、1999年テアトル新宿のレイト枠で公開されて、12週のロングランを記録した。
 好評を受けて続篇が製作された。前作を引き継ぎつつも、今度は宇宙人を題材とした『血を吸う宇宙』である。こちらも15週という異例のロングランとなった。この映画ほどイベントが多い映画は当時なく、初日から8タイというものを行った。8日連続のイベントで、全日入場した人に豪華プレゼントがもらえるというムチャクチャなものもあった。この予想外のヒットで、一瀬隆重プロデューサーから出た「究極のアイデア」というのが短編を新たに作ってしまうということ。こうして生まれたのが『血を吸う宇宙外伝・変身』だった。公開最後の週に間にあわせるために、急遽映画を作るというのは日本映画史上にも稀なことではないだろうか。
 これら3作の映画すべてを監督したのが佐々木さんなのだが、この短編の思わぬ副産物となったのは、僕が俳優として出演したことだった。これは脚本の高橋洋さんの思いつきなのだが、僕の素人演技をおもしろがった佐々木さんからその後も度々お声がかかるようになった。『刑事発狂』という短編では、なぜか学生服姿で殺される役。『ケータイ刑事』シリーズでは、三輪ひとみさん演じる催眠術師に自分をサルと思い込まされて狂う役、などなど。だいたいが殺されるか狂ってしまう役だ。
 僕も最近プロデューサーとして色々な映画を企画するようになったのだが、佐々木さんともある企画を開発している。その中で、「自主映画の短編作りたいですよね」みたいな話が出た。
 一方で、発狂シリーズ全作上映してほしいとテアトルの沢村さんに言ったら、『血を吸う宇宙』が公開15周年を迎えることがわかって、実現することになった。そして、あろうことか新作の短編も上映してもらえることになった。キネカ大森で!
 それもいつの間にか発狂シリーズに寄り添う形の短編となることになっている。だが、その映画はまだ撮影もしていない。撮影予定日から公開日までの間が2週間もない! これはもしかして、またまた記録かもしれない。
 という訳で、皆さんキネカ大森に馳せ参じていただきたいのだが、もうひとつ佐々木さんのワークショップも開くことになった。演技志望者の方はぜひお越しいただきたい。
2web161118-ol


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です